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Current Issue

Advances in Human Glycome Atlas Project (HGA)

総合グライコーム解析 −ヒト血漿/血清中のO結合型糖鎖解析−

黒河内 政樹 / 古川 潤一

last updated 2024/12/02 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (6), A22)

ヒューマングライコームプロジェクト(HGA)のセグメント2では、大規模な糖鎖カタログ(ヒト血漿総合グライコーム)を作成して、TOHSAと呼ばれる大規模データベースの構築することが最も重要なミッションの一つである。本セクションでは、ヒト血漿/血清中に含まれるO結合型糖鎖の前処理方法と解析を含む最近の私たちの研究ついて紹介する。 ...and more

Rare Sugars

希少糖の結晶構造

石井 知彦

last updated 2024/12/02 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (6), A23)

本稿は、単糖類および希少糖の結晶構造に焦点を当て、分子同士がどのように相互作用(これを分子間相互作用という)し、その相互作用が結晶の形や性質にどう影響を与えるのかを探る。これによって、物質の特徴がわかる。特に、D-glucoseとD-allose、またはD-fructoseとD-alluloseのように、互いに極めて似通った分子構造を持ちながらも、結晶構造が大きく異なる様子を示し、その背景にある水素結合や分子間相互作用のメカニズムを解明しようと試みている。さらに、希少糖結晶の新規応用の可能性についても検討しており、特定の物性を引き出すための結晶構造の制御方法についてのアプローチを紹介する。また、単糖類の結晶構造は制御できるのかという長年の謎に対する新しい視点も提供している。 ...and more

Glycotopics

エレクトロスピニング法による多糖のナノファイバー化

藤田 聡

last updated 2024/12/02 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (6), A24)

エレクトロスピニング法で作製したナノファイバー不織布はサブミクロンからナノメートルサイズの直径を特徴とする繊維材料であり,高い比表面積,多孔性,軽量などの特徴から,培養基材や再生医療材料としての応用が期待されている。さまざまな高分子からナノファイバーを作製でき,従来の材料では実現できなかった性能を発揮する。本稿では,エレクトロスピニング法を用いた多糖およびその誘導体からのナノファイバー化技術について述べる。 ...and more

Glycotopics

理論化学者の眼から見たグリコサミノグリカンの魅力

マルタ・ポギエルスカ / セルゲイ・サムソノフ

last updated 2024/12/02 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (6), A25)

グリコサミノグリカン(略称GAG)は直鎖状の多糖の一種で、組織の再生や、ガン、アルツハイマー病、パーキンソン病をはじめとする様々な病理学上の生体プロセスに関与している。しかしながら、化学実験を通してGAGの性質を見極めていくことは物理化学的性質上困難である。ここに理論化学計算を適用することのメリットが存在する。特に、計算機性能が著しく向上した近年においては、その傾向がより顕著となってきている。本稿においては、GAGを計算対象とした分子モデリングの世界をご紹介しなら、計算機化学の様々な手法についても理解を深めて頂ければと考える。 ...and more

Glycotopics

C-グリコシド型擬糖鎖 / 複合糖質における連結部編集の意義

平井 剛

last updated 2024/12/02 (Glycoforum. 2024 Vol.27 (6), A26)

糖鎖を構成するO-グリコシド結合をC-グリコシド結合に置き換えると、本来の構造をあまり変えることなく、糖加水分解酵素に対して耐性を獲得したアナログを創出することができると考えられる。さらにC-グリコシド結合には置換基を導入できるため、糖鎖構造を多様な連結様式で組み立てることができる。本稿では、シンプルなCH2基で連結された糖鎖だけでなく、立体的には似通っているものの電子的に異なる性質をもつCHF基で連結された糖鎖アナログについて紹介する。「連結部編集」を実現するための合成方法論と、それによって糖鎖の生物機能はどのように変わるのか、について現時点までの知見をまとめたい。なるだけでなく、すべてのステップの反応をリアルタイムでモニターできる点も特長となる。 ...and more

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