ヒューマングライコームプロジェクト(HGA)セグメント2において、私たちはN結合型糖鎖、O結合型糖鎖、スフィンゴ糖脂質(GSL)糖鎖、グリコサミノグリカン、遊離オリゴ糖を包括的に解析し、ヒトグライコームカタログ(ヒト血漿総合グライコーム)を格納することが私たちのミッションである。そしてTOHSAと呼ばれるナレッジデータベースの構築を目指している。本稿ではヒト血清・血漿を対象とした GSL 糖鎖解析について紹介したい。 ...and more
希少糖を紹介する本シリーズの第2話では、希少糖は様々な酵素(アルドースイソメラーゼ、ケトース3-エピメラーゼ、ポリオールデヒドロゲナーゼなど)を利用して生産できることが示され、さらにそれらの反応を組み合わせることで、炭素数6のヘキソースの網羅的な生産方法である希少糖の生産戦略図であるイズモリングが紹介された。今回は、希少糖を生産するための酵素の中でも自然界に多量に存在するD-フルクトース(果糖)から希少糖D-アルロース(=D-プシコース)の生産に利用できるケトース3-エピメラーゼおよび生産したD-アルロースから希少糖D-アロースを生産できるL-ラムノースイソメラーゼについて紹介する。本来、自然界での存在量が少ない希少糖を作り出す、「希少糖生産酵素」というものは存在しない。しかし、希少糖に変換できる酵素というものは自然界に存在する。ここでは、その中でも希少糖の生産に利用することができた微生物由来の酵素の特徴を概説する。 ...and more
廃棄物由来のセルロースナノファイバー(CNF)を活用する新たな材料サイクルの構築を提案します。農産物の高付加価値化、廃棄プラスチックの再利用効率を上げて経営コスト低減を図り、施設園芸の新しいモデル提示による若者への魅力向上を目指します。日本型農工連携による循環型持続可能社会を形成します。 ...and more
アガロース溶液のエレクトロスピニング法において、溶媒条件を探索・最適化したところ、ヘキサフルオロイソプロパノール/水 (92.5/7.5、v/v)の条件下で直径68 ± 33 nmのナノファイバーを調製することができた。この結果は、アガロース材料をナノスケールで材料化する場合には、溶媒の水素結合制御が重要であることを示唆している。 ...and more