小胞体内で翻訳された新生タンパク質の約30%は折り畳みが不完全な機能を持たないものであり、細胞内に蓄積することによりさまざまな障害を引き起こす。そのため、細胞内では(1) フォールディングの不完全なタンパク質を積極的に捕まえて折り畳みを繰り返し行うこと、(2) 折り畳みができなかった不完全なタンパク質を分解すること、(3) 正しく折り畳まれたタンパク質を輸送すること、(4) さまざまなタンパク質の中から選別を行い目的の場所へ送り届けることがなされており、数千種類にのぼる新生タンパク質を、両手で数えられるわずかな種類のレクチンによって的確に処理されている。これらの過程を「糖タンパク質品質管理 (Quality control of glycoproteins)」と言い、真核生物に普遍的なAsn結合型糖鎖(特に高マンノース型)をそのタグとして用いた必須のメカニズムである。