1) | ガレクチンは急速に家系を広げつつある動物レクチン家系で、ガラクトースに対する親和性をもつ。 |
2) | C-型レクチンは、多様な分子構造と生物機能・糖特異性を示すカルシウムイオン依存性の動物レクチン家系である。 |
3) | その中の一群として、細胞接着等に関与するセレクチンサブファミリーがあるが、それらのシアリルLeX構造に対するユニークな特異性と独自の存在位置から独立項目とした。 |
4) | 一方、C-型レクチンの中にはマンノースに特異性を示し、分子中にコラーゲン様構造をもつレクチン群が存在する。初期免疫に関与するとされるこのサブファミリーはコレクチンと称される。
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5) | 一方、無脊椎動物の体液中には生体防御因子と考えられるC-型レクチンを含むレクチンが多種多様に存在する。日本人グループが特に優れた研究成果を挙げているが、最近、棘皮動物から溶血活性を示すレクチンが見つかっている。 |
6) | アネキシンは脂質に親和性を持つタンパク質として研究されていた一群の家系だが、グリコサミノグリカンに対し一定の親和性を示すことが最近明らかになり、レクチンとしての研究が注目されている。以上は動物由来のレクチンであるが、植物にもユニークなレクチンが多い。 |
7) | 有名なConAをはじめとする豆科レクチンは膨大な数の家族員を擁し、特異性の多様性では動物C-型レクチンに匹敵する。最近ではどの様な機構で糖の識別や親和性の増大がなされているのかの研究が進んでいる。 |
8) | リシンは100年以上前にロシアで発見された最初のレクチンであるが、毒性や特異性に関し実に多様な、幅の広いファミリーであることが明らかになってきた。 |
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