Glycomicrobiology Now

Editor: Vincent C. Hascall / Masaki Yanagishita / Bryan P. Toole

今日のヒアルロン酸科学に寄せて

 生化学工業株式会社がグライコフォーラムを開設して10周年を迎えました。その中の“The Science of Hyaluronan Today(今日のヒアルロン酸科学)”は、開設時からの特集であり、この興味深い高分子物質の、多面的で拡大し続ける医学・生物学的、科学的な機能について、新たな見解を発信し続けてきました。そして過去一年間の100万人近い訪問者数が示すように、今や最先端のヒアルロン酸科学における貴重な情報源となっています。

 私たちは、生化学工業から、掲載論文の頻繁な更新とヒアルロン酸研究の最前線を扱った新たな論文を追加し、このサイトに新しい情報を提供し続けて欲しいという要請があったことを大いに喜んでいます。 先般チャールストンで開催された、Bryan Toole とVincent Hascallがオーガナイザーをつとめた第7回国際ヒアルロン酸会議は、最先端ヒアルロン酸研究の現状を知るまたとない機会となるとともに、“The Science of Hyaluronan Today”の新たな10年の活動をスタートさせる素晴らしい第一歩となったと言えます。読者の皆さまに、更に発展を続けるこのサイトを楽しみ、かつ有益に感じていただくことができれば幸いです。

September, 2007

Vincent C. Hascall Cleveland Clinic
Vincent C. Hascall
Cleveland Clinic
Masaki Yanagishita Tokyo Medical and Dental University
Masaki Yanagishita
Tokyo Medical and Dental University
Bryan P. Toole Medical University of South Carolina
Bryan P. Toole
Medical University of South Carolina



今日のヒアルロン酸科学Updateに寄せて

Vincent C. Hascall

 2003年に開催されたヒアルロン酸に関する国際会議“Hyaluronan 2003”は、興奮を覚える今後の方向性を示唆する会でした。ここでは高等生物そして幾つかの細菌性の侵略者のいろいろな生物現象における、我々が親しんでいるヒアルロン酸という分子のとてつもない重要性が紹介されました。このことから今後も新しい最前線のシリーズがこのヒアルロン酸科学のwebsiteに引き続き掲載されることが確信されます。

 このシリーズの掲載は6年前始められましたが、様々な経歴を持つ幅広い研究者がアクセスできるような形で、異なるヒアルロン酸の研究分野の現状を要約して紹介することを目的にしておりました。ほとんどの研究領域では、新規の最前線の研究分野でも、時間と共により新しい未知の領域発展しますが、これは本websiteに既に掲載された幾つかの論文にも当てはまります。 従って我々は最初の掲載から2年経過した著者にUpdateの機会を用意しました。 Updateの目的は最初の総説が書かれた時と現在までの間にどの様な新しい出来事が起きたかを紹介することです。Updateはwebsite上初回の総説のすぐ後に掲載します。

 我々はPaul Weigel博士とRobert Stern博士によって書かれた“細菌のヒアルロン酸合成酵素”と”ほ乳類ヒアルロニダーゼ“でこのUpdateのシリーズを始められることを大変嬉しく思います。そして将来もっと多くのUpdateを掲載できるよう期待しております。

May, 2004
 



はじめに

Vincent C. Hascall

 生化学工業(株)は1997年に50周年を迎え、この祝賀行事の一環として “Glycoforum”web サイトをオープンしました。Glycoforumは糖質生物学における最新の興味深い研究活動に関して、一般研究者向けに、簡潔な解説文を提供するものです。これらの解説は、研究コミュニテイーをより広げることを目指すもので、特集された個々のテーマにおける専門家だけを対象とするものではありません。

 我々は、生化学工業(株)がGlycoforumの最初のシリーズとして、「今日のヒアルロン酸科学」を選び、私たちにその編集を依頼されたことを喜んでおります。このシリーズは、自然界における最も魅力的な高分子であり、現在研究及びビジネス両面から多大な関心が寄せられている物質に焦点を当てます。この文に続く最初の解説文は、ヒアルロン酸を紹介し、その後に続くシリーズの背景を説明します(3ヶ月毎に2テーマづつ2年間継続の予定)。

  私たちは、このシリーズが有益で興味深いものとなることを希望しております。このシリーズで感じられた疑問やご意見をどしどしお寄せ下さい。

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